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プレゼンテーションで考える「真の効率化」とは?

ブログ:ビジネススキル

過日「Think clearly」(ロルフ・ドベリ著)を読みました。

内容によりますと「必要なテクノロジー以外は持たない」という項目がありました。
例えば、メールは本当に便利か?書いて送るだけなら良いが、迷惑メールやら、
あまり有益ではないメールやら、メールマガジンやら、いらないメールがどんどん来て、
捨てるのに時間がかかり、ソフトウエアのアップデートやら何やらの時間を合計すると、
本当は手間がかかるだけでたいして便利ではなく、非効率的なのではないか?

彼は書の中で、「半生産性」という言葉を使っているが、本当に必要な情報が、
どれかを探すのに相当な時間がかかる、というのだ。

最初から手紙を手書きで、相手に送ったほうが効率的ではないか・・・・
確かに、いつも何気なく使っているものを改めて考えて見ますと、
本当は効率的ではないかも知れません。

そこで、パワーポイントについて考えてみました。1995年頃まだあまりそれが
普及していない頃に、プレゼンテーションのセミナーを会社で受けました。
まる2日のコースです。

講師は当時プレゼンテーションでは有名な、箱田忠昭先生でした。
イブサンローランの日本支社長の経験があり、その時にある老舗デパートの
1階入り口近くにイブサンローランの売り場スペースを新規に確保すべく、
誰からも無理だという、諦めムードのなかで一大プレゼンをやって、
ついには勝ち取ったという強者です。

その時にやったプレゼンは、なんと紙芝居のような手書きの透明プラスチックシート
(あの懐かしいOHPシート)と、オーバーヘッドプロジェクター(これも懐かしい!)
を使ったものだったそうです。

我々へのプレゼンテーションセミナーもその方式でした。
シートには当然マジックでの手書きです。せいぜい1シート3〜4行です。
消してまた書き直せます。

箱田先生のプレゼンのやり方は、シートを表示したままボール紙を使い、
パタパタと見せたり(言いたいことを強調)、隠したり(発表者を注目させる)する方式です。
パワーポイントのように、画像がボヨヨンと動いたり、音が出たりはしません。

そんなアナログなやり方と、デジタルなパワーポイントを使ったやり方と、
どちらが人の心を打ち、こちらの言いたいことが伝わると思いますか?
また、相手にアクションを促すことができるでしょうか?

それを作成するために使った時間などを考えると、あながちパワーポイントが
効率的とは言い切れません。

人の心はデジタルな方法でなければ伝わらない、という事はありません。

先日テレビで、一番搾り「糖質ゼロ」の開発の話がありました。
何年もかけて開発したと言う、女性開発者が社長にしたプレゼンは、
なんとこの「紙芝居プレゼン」だったのです。

それが社長の心に突き刺さったと言うことです。
デジタルではなく、アナログの勝利です。

自分にとって本当に必要なテクノロジーは何か、
このコロナ禍で考えて見ませんか?

箱田先生には、お世話になったので宣伝させていただきます。
なんと講師陣の中に、前の上司の名前がありました。
ご健在のようです。

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