マーケティングではよく出てくる、「ブランド名」が今回のトピックスです。
せっかく苦労して開発し、名前までつけた製品が他社の製品名と被ってしまった。
さぁ、あなたならどうしますか?
過去にこんなことがありました。
開発した新製品に名前をつけたので、知的財産部に名前の登録チェックの申請をしました。
ところが、なんとユ二ークな名前をつけたはずなのに、他社で全く同じ名前の製品がありました。
それはそれは困りました。発売日はもう決めて、雑誌広告も予定してました。
あまり時間の猶予もありません。
その時に取り得る選択肢は2つでした。
1つ目は、至急名前を変え、製品名、パッケージも大至急変更すること。
2つ目は、そのブランド名を持っている会社から、ブランド名をお金を出して買うこと。
そんなに大量に売れ、売り上げも何億円も行く製品ではなかったので、
あるいは発売後訴えられるのを承知で売ってしまうか、
そういう考えも当時はありました。
その当時はコンプライアンスと言う言葉もまだなく、出たとこ勝負と言う考えもありました。
しかし、遵法がポリシーの会社ですので、法廷闘争は好みません。
お金がかかるのは承知で、そのブランド名を持っている会社にコンタクトし、
訪問して事情を話し、交渉をすることにしました。
忘れはしない、福島県のAパインと言う会社でした。
先方の知的財産部の方とお会いしお話ししたところ、確かに同じブランド名ですが、
全くマーケットが同じと言うことはなく、おそらく完全な競合にはならない。
かつ、その会社の商品は既に販売を終了していて、弊社が改めて販売しても
問題ないと言うことで、ブランド名を安く譲ってもらえると言うことになりました。
とは言え、X,000,000円でしたが・・・。
その製品を頑張って売って、買ったブランド名の金額をカバーするから、
と言うことで本社からも了解をもらいました。
ブランド名を他社から買うなんて言う事は、それまでに考えた事はありませんでした。
また実際に先方の会社の方と会い、交渉までするなんていうことも経験は、
ありませんでした。
何事もやってみなくてはわからないと、いういい経験をさせてもらいました。
お金を出してもなかなか経験できないことです。
発想は、制限をつけず「ブルースカイに!」ということです。
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